第4栄養素となる成分

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第4栄養素となる成分 第25回「アントシアニン」

アントシアニンは、植物に赤、青、紫の色をもたらす色素です。特に、ブルーベリーに多く含まれており、「目に効く」といわれています。

目の奥の網膜細胞は、朝から晩まで激しく化学反応を起こしています。この化学反応のおかげで、目の前の景色を見ることができるのです。

目の前の景色の光刺激を電気信号に変えて脳に伝える役割を持つのが、網膜にびっしりと並んでいる視細胞です。視細胞は、杆体(かんたい)細胞と錐体細胞に分けられます。

杆体細胞は、暗所でモノクロの識別をします。錐体細胞は、明所で色の識別をすることができます。この二つの細胞には、視物質といわれる成分が蓄えられています。

その視物質は、オプシンという蛋白質にレチナールが結合した物質です。この物質が不足すると、「目が見えにくい」「暗所で見えにくい」「眼前の景色がはっきりしない」「景色がぼやけている」などの現象が生まれます。パソコン時代となった現代は、目が疲れて、そのような症状を感じる人が増えています。レチナールは、ビタミンAの一種です。ビタミンAの不足で、夜盲症が発症することはよく知られています。

さて、レチナールには、Z体とE体があります。景色を認識すると、Z体は化学反応を起こして景色を認識して脳に伝えると同時に、E体に代わります。このE体は、またZ体に復元されて働きますが、その復元を促すといわれているのがアントシアニンです。

だから、アントシアニンは目に良いといわれるのです。

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第4栄養素となる成分 第24回「核酸」

ビールをいつも飲んでいる人は、肌つやが良いように思えます。それは、ビールを飲むことにより多く摂取されるプリン体のおかげなのです。プリン体も数種類ありますが、そのうちのアデニンとグアニンは核酸の原料であり、人体のDNAを形成します。

1つの細胞が2つに分裂する時は、細胞核の中の遺伝子を作るDNAが2倍になります。つまり、細胞分裂時には、DNAの原料がたくさん必要になります。その原料の主体が核酸です。その核酸は、プリン体のうちのアデニン、グアニン、そして、それ以外のシトシン、チミン、ウラシルの5つを原料としてできています。

核酸が不足すると、細胞分裂することはできません。皮膚の細胞は盛んに細胞分裂して、新しい細胞が生まれては、やがて垢になって剥がれおちています。細胞分裂が盛んなほど、新しい細胞が皮膚の表面に並び、若々しいつややかな肌になるのです。ビールを飲むと核酸原料が大量に補給されるので、肌がつややかになるのです。

核酸は細胞の核の中に存在しますので、一般の食品では、レバー、白子、肉類に多く含まれます。また、内臓類にも多いので、もつ料理や小魚(じゃこ級)にも多く含まれます。

核酸は肝臓で自力合成できますが、食品で多く補給した方が、細胞分裂が容易に行われるようになり、若々しい姿を維持できます。成長期の子供は要注意です。食べる量が少ない子供には、核酸を補給してあげれば、骨端線での細胞分裂は促進されます。

ただし、核酸の摂りすぎは、尿酸値の上昇を招きます。中年以後の男性で、尿酸が高いといわれている人は、摂取量を調節しなければいけません。

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第4栄養素となる成分 第23回「プラセンタ」

豚の胎盤をそのまま食べる人はいません。ですから、「栄養素」とするには、やや違和感があります。しかし、経験的にブタの胎盤抽出物は、人体にかなりの機能を発揮します。

胎盤をはさんで、母体と受精卵がつながっています。受精卵は精子と卵子が合体した一つの細胞に過ぎません。しかし、その細胞が次々と細胞分裂して、次に、分裂した細胞が、それぞれの臓器へと育ち、ついに人体になります。それをサポートし続けるのが胎盤の役割です。胎盤には、細胞を分化させるための成長因子があるのです。その成長因子を抽出したのが、胎盤抽出物、つまり、胎盤エキスです。

ヒトの胎盤抽出物(エキス)は、医薬品の成分になっています。ブタの胎盤エキスは、サプリメント成分として利用されます。ブタの胎盤抽出物の作用も、成長因子としての作用は、ヒトの胎盤抽出物に劣るものではありません。

血液の中には、赤血球、白血球に混ざって、幹細胞という細胞があります。この幹細胞は、人体のあらゆる細胞に変身できるのです。このような細胞は、万能細胞といわれます。

骨折すると幹細胞は、骨折面にびっしりと現れて骨の細胞に変身します。肝臓が弱ると、肝臓に入り込んで肝臓の細胞に変身します。怪我をすると、怪我の部位に幹細胞が現れて、皮膚や腱の細胞に変身します。

人体の弱った部位やトラブルを起こした部位に幹細胞は集まって、そこを修復するのです。胎盤抽出エキスは、その肝細胞を活性化させます。

胎盤抽出エキスが見える効果として役立つのは、肌への効果です。加齢に伴って衰えた表皮の細胞の隙間に、幹細胞が入り込み、新しい表皮細胞に変身します。だから、表皮全体が新しい細胞に置き換わり、若返ったようになるのです。

胎盤抽出エキスは、再生医療の原点、プチ再生医療のエキスともいえる成分なのです。

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第4栄養素となる成分 第22回「イソフラボン」

和食生活においては、大豆の摂取量が多くなります。納豆、みそ汁、豆腐、豆乳、枝豆、油揚げなど・・・。調味料の醤油も、元は大豆です。

その大豆に多く含まれる第4栄養素成分が、イソフラボンです。当然、イソフラボンに関する否定的な情報、つまり、「健康に悪い」という話には緘口令が敷かれます。

あらゆる研究には、費用が掛かります。その研究費を誰が負担しているかという問題があります。その研究の成果により利益を得るところが、研究費を出していると思って差し支えありません。

「大豆イソフラボンに関して研究してほしい」と依頼して、その研究費を出した組織(企業など)があったとします。研究成果がその組織にとって好ましくなければ、その結果は世に出されず、伏せられたままになります。組織にとって好ましければ、喧伝されて、強く世に現れます。一方、研究している人は、次のように考えます。

「お金を出している人(スポンサー)が望んでいるような研究成果を出さないと、次の研究にお金を出してくれなくなる」

そういうわけで、何が真実で何がでたらめかがわからなくなります。

イソフラボンは、その好例です。

「イソフラボンは、女性ホルモン用の作用を持ち、更年期障害の予防、骨粗しょう症の予防、生活習慣病の予防、認知症の予防だけでなく、肌質を整える」と喧伝されていますが、その反対作用は伏せられています。反対作用とは、乳ガンの発生率が高まる、子供の背の伸びが悪くなる、などです。

この中で注意してほしいのは、子供の背の伸びに関する部分です。低身長治療を実施する現場では、「背の伸びが止まりゆく時期になったら、大豆摂取は控えるのがいい」というのは、経験的に間違いのない事実です。

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第4栄養素となる成分 第21回「サポニン」

ゴボウを食べると、ちょっとした「苦味」を感じます。苦味があると「効きそう」という気分になります。高麗人参などは、この苦みが強烈です。

この苦みの成分が、「サポニン」です。漢方薬や生薬にはよく含まれており、去痰作用を期待されているようです。植物の根の苦みを感じたら、「あ、サポニンだ」と思ってください。

サポニンは、大量に摂ると毒性を発揮します。溶血作用があり、漠然としたしんどさやだるさを感じます。植物の苦みを利用した健康食品や漢方薬をとっている人で、「だるい」「しんどい」を感じる場合は、サポニンの副作用を疑ってください。

日頃の食事で摂取するような量では、何かしらの健康効果があるとされています。サプリメントにされている商品には、コレステロールを下げる、抗酸化作用がある、血糖値を下げる、免疫力を高める、などと謳われていますが、どうも根拠がはっきりしません。

おそらく本格的に研究している人がいないからだと思いますが、食直後の血糖値の上昇を抑制する作用はあるかもしれません。また、日光にさらされている植物由来ですから、仲間内で飲食会を行っている時に植物の苦みを感じた際、「この苦みの元って、サポニンというんだよね。血糖値を下げる作用くらいはあるそうだよ」と、物知り顔に語り合うくらいの役には立ちそうです。